裏移り
ベタ面印刷
2008.10.22
1色を紙全面にベタっと印刷する"ベタ面"印刷。色紙を使わずして指定した色を全面に使用できる訳ですから、手っ取り早く大胆にイメージの変化をもたらす事が可能です。もちろん、裏面は汎用的な印刷が可能。といって、不用意に使用すると思わぬトラブルが発生するので、ベタ面印刷にはいくつか注意点があります。


<ベタ面印刷で気を付けたい点>

■断裁面に注意
表面はインクが乗っていますが、断裁面は紙の色が出ます。いくらスミベタで印刷したとしても、白い紙であれば断裁面は白。イメージに大きく影響する場合もあるので注意。

■反り返りに注意
ベタ面印刷した面のインクが乾く事で、紙に反りが生まれます。一旦湿った紙が乾く事で収縮率の違いが生まれ、反り返ると思われます。

テクスチャが強い(要はボコボコ、ザラザラしている)紙は、微妙な凹部分にインクが溜まり、それが乾く事で余計反りにつながります。

紙選び、インクの盛りには注意。

■裏移り
裏映りは、印刷物を重ねた際に、印刷面に触れた面にインクが移ってしまうことです。とかくインク量が多いベタ面印刷ですから、乾くのも比較的遅く、裏移りの危険性と隣り合わせです。インクを乾かすために時間(納期)は余裕を持って。

※実際にテクスチャーが強めのベタ面印刷で、反り、裏移りが発生した案件有りなため、不幸にも条件が合ってしまうと、かなりの確率で起こると思われます。

グラビティワークス 浅賀
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