四谷NOW~ホームページ制作会社 gravity works(グラビティ・ワークス)ブログ

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開かずの扉
2014.02.04 (Tue)
asa_140204-1.jpg

昨日の節分に人生始めての恵方巻きを食べました。豆まきもしました。こちらは幼少期ぶりです。グラビティ・ワークスの浅賀です。

先日、牛丼が食べたくなり近所の牛丼屋へ足を運びました。

入店時に事件です。入店できない、つまり、扉が開かないのです。外観は上の写真の通り。

 まず、自分は中央の2枚のガラス枠の右側の方に立ちました。扉は開きません。この時点で頭の中は「何かを間違っている」ことを認識。とっさに「間違った場所に立っている」ことに気づきます。

 次に、慌てて左側のガラス枠の前に移動して立ちます。扉は開きません。移動した末に開きませんので、ちょっとしたパニックに陥ります。と同時に、少し恥ずかしさが込み上げてきて、冷静さが失われていくのを感じます。「もしかしたら自動ドアではないのかも?」と考えて、持ち手、取手を探しますが、見つけられません。

 探していると、ガラスの胸の位置あたりに、約径10センチの円形のシールが貼ってあり、「TOUCH」と書いてあります。その下に英語より小さく「ここに触れてください。」と書いてあります。この付近を触る、つまり手をかざすと、赤外線が反応する自動ドアで、ガラス枠がスライドして、やっとのことで牛丼屋さんに入れました。

タッチマークはこれです。
asa_140204-2.jpg

この条件でこの程度のヒントでは分かりづら過ぎます。

やっとの思いで入店しました。牛丼屋に入るのに、こんなにハードルが高く、こんなに緊張しなくてはいけないのでしょうか。老若男女、難なく開閉できるのでしょうか。店内の皆さんは平気な顔で牛丼を食べていましたが、この難関を全員クリアしていると思うと、店内みな戦友!な気分です。


この入り口や外観の設計は、とても多くの問題があると思います。


<外観に「扉である」というヒントが少ない>

・壁面がほぼ左右対称の作りである
・ガラス面にまんべんなくポスターが貼ってある。
・扉であるガラス面と扉ではないガラス面に同じポスターが同じ位置に貼ってある。
・扉であるというデザイン的なヒントが少ない。
大きな取手がついていれば引き戸、ないしは押し戸だし、枠に比較的大きな凹凸があるボタンが付いていれば自動ドアとわかる。
・立つ位置を示せるであろうフロアマットが扉側の地面に置いてない。
・「TOUCH」マークが小さすぎる。
・「TOUCH」マークは視線の遥か下の位置に(おそらく、地面から120cm程度)あり、目の前に立つと分かりにくい。(「TOUCH」しやすいのでしょうが‥‥)
・「TOUCH」を英語であることは単語で分かりやすいが、日本語が小さすぎる。
・そもそも「触れる」=「開ける」か?


 私たちもウェブ制作では情報設計や画面インターフェイス設計、デザインを業務で行っています。ウェブの重要な役割は情報提供だと考えると、やはり分かりやすく、欲しい情報が容易に手に入ることを常に心がける必要があります。当然『押せる』ボタンのデザインや配置位置、フォントの大きさ、言語など、熟考を重ね、配慮しなくてはならない、と心底考えさせられました。昨今ではフラットデザインなどが流行の兆しにありますが、『ぷっくりボタン(デザイン)』を推奨したい気分です。

 ちなみにこの店の食券販売機は購入の仕方が分かりにくい!と当社内で悪評です。確かにインターフェイス、購入フローがとてつもなく分かりづらく、牛丼にありついたときには疲労困憊でした。
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