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先週観た映画(01/18~01/24)
2010.01.27 (Wed)
ついにというか、12年ぶりに記録更新という事で、
「アバター」が世界興行収入で第一位となった。
これだけでも十分なのだが、北米市場で第一位を取らなければ気持ち悪いわけで、
こちらは1/27時点であと5000万ドルと、もうゴール寸前。

「アバター」関連ではもう一つ気になるニュースがある。

中国でも、70億円を超える大ヒットだそうだが、
中国の映画料金は意外に高くて、なんと80元(約1000円)もする。
国民一人あたりの平均収入でみると、映画料金は給料の1/20だそうで、
それなりの作品でないと観に行けないはずだ。

しかも「アバター」に関しては3D上映だと150元(約2000円)と高くなるにも関わらず、連日超満員だとの事で関心の高さが伺える。

あの人口でこれだけの料金設定だと、アジアで日本の次に注目される市場になる事は間違いない。
でも、既に海賊版が多数摘発されていて、それはそれで大変だそうで・・・(笑)

まぁ、一長一短てことで。


01/18
【ゾンビ(1978)】
久しぶりに観ようと、DVDを引っ張り出すも、
何故かダリオ・アルジェント監修版を購入していた事にビックリ。

ロメロ編集版が好きな自分としては、納得がいかないまま鑑賞。

妙にスピード感のある演出とゴブリンの音楽で、
なんかお腹いっぱいになってしまうのだが、
やっぱりこれは傑作だ。もう名作といっていいんじゃないか。

冒頭で描かれるパニックのTV局内の描写が何度観ても好きで、
あの「何が起こってるのか分からない」感でドキドキしてしまう。

その後に続く、薄汚いアパートでのゾンビ登場シーンもゴア描写満載で最高。

あの手この手で色々なゾンビを見せようとしたトム・サビーニの特殊メイクテクニックも全編で炸裂していて、もはや彼抜きにこの作品を語る事は不可能だ。
メイキング作品を見ると、まるで手品のトリックを見せられているようで、単純な物からすごいギミックのものまでテクニックのオンパレード。

しかしどー見てもヘリのプロペラに頭跳ねられるゾンビなんか、命がけに違いない。
確かに事故も多かったけど、70~80年代の映画って命がけの緊張感がビンビン伝わってくるのがたまらん。
「これどうやって撮ったんだ!?」「観たまんまだよ!」というのが一番カッコいい。

そういう映画には、言葉に出来ないパワーがあるものだ。

ゾンビ映画の元祖だけあって、ロメロほどゾンビ映画を制作している映画作家もいない。
最新作も「サバイバル・オブ・ザ・デッド」で、またゾンビもの。

ネタは尽きませんな・・・。


01/19
ナシ


01/20
ナシ


01/21
ナシ


01/22
ナシ


01/23
【容疑者Xの献身(2009)】
劇場で観て以来、2回目。
DVDではなく、テレビ放映版を鑑賞。

劇場で観た時も思ったのだが、
やっぱり冒頭の実験シーンっていらないよね?
単純に劇場版のスケール感を出したかっただけなのか?

と、最初にちょっとだけ思うのだが、
そんな事がどーでもよくなるくらい、
堤真一と松雪泰子の演技が素晴らしい。

堤真一自身はかなりの二枚目だし存在感がある。
だが、ここまで表情と喋り方で「冴えない男」を表現したのは、
スゴイとしかいいようがない。これぞ演技。

松雪泰子も、犯罪に加担させてしまった娘を守る為に、
怯えながらも堤真一のプランにすがりつく心境を、
微妙な表情で表現している。

実質的にはこの二人が主人公の作品なのだが、
原作には存在しないはずの柴崎コウの存在が
かなり重苦しいはずの画面を和らげている。

福山雅治も抑えた演技で、
作品をしっかりとまとめる。

クライマックスまで目が離せないトリックも見所のひとつだが、
ラストシーンの堤真一の演技が、今観ても泣ける。

たかがテレビドラマの映画化とは侮れない、傑作だ。


01/24
【アビス(1989)】
「アバター」ついでに久しぶりに鑑賞。
もうVHS時代からLD、DVDと何度観たか覚えてない。

公開当時は7000万ドルの巨費を投じて、5400万ドルしか回収できず、
どちらかといえば失敗作に数えられる事の方が多かった。

しかし、そこはキャメロン。ただでは転ばない。
現在のデジタルVFXの基礎を築いたとして、
実は画期的な作品なのだ(T2だと言われる事が多いけど)。

その理由として・・・

(1)映画史上初のフォトリアルなCGI。
(2)モーフィングの効果的な応用。
(3)潜水機材、水中撮影機材の開発。
(4)ミニチュアモデルとのオプティカル合成。
(5)発電所のタンクに巨大な水中セットを制作。

当時、どれもこれも最高水準もしくは画期的な技術だった。
もちろん89年のアカデミー視覚効果賞を受賞。

これらの技術が礎となり、「T2」「ジュラシック・パーク」「バックドラフト」などの
作品に応用されていくのだ(どれもアカデミー視覚効果賞受賞作ばかり!!!)

特に水中機材の開発には、全てキャメロンの弟マイク・キャメロンが関わっており、
この作品のために開発した技術は、なんと5つもの特許を取得している。

最新テクノロジーが詰め込まれた、ものすごい贅沢な作品だったのだ。

技術だけでなく、俳優陣の演技も素晴らしく、蘇生シーンでの
エド・ハリス迫真の演技は、何度観ても引き込まれる。

メアリー・エリザベス・マストラントニオの演技もインテリの自信家を見事に表現していて、後半の演技への変化が絶妙。

何よりも狂気の軍人を演じたマイケル・ビーンは、
目だけで「あ、この人ヤバいな」と思わせる神がかり的な演技。

この路線でいけば、この人はもっと売れただろうに。
意外に地味な俳優人生である(笑)

ストーリーに関しては、キャメロンが高校時代に書いた短編小説が元だけあって、結構荒削りな印象はある(フィフス・エレメントのようにガキの頃に考えたストーリーにロクなものはない)

が、細やかな人物描写とストレートなメッセージ性、
絶妙なカメラワークと効果音でスピード感があって、
意外にも140分ものランニングタイムを飽きさせない。
特に水中チェイスシーンは必見である。

ラストまで観ると、キャメロンが何をしたかったのかがハッキリと分かるが、それは観てのお楽しみ。

「ジェームズ・キャメロン 映像力学」(←名著!!)でも語られている通り、
キャメロンの映画体験の原点でもある「2001年 宇宙の旅」へのオマージュがたっぷりと詰め込まれている(ストーリーのコンセプトまで同じ)

興行的には失敗したが、映画史にしっかりと足跡を残した作品として、名作と呼んで過言ではない。




今週末は、「ラブリー・ボーン」とか「Dr.パルナサスの鏡」を観に行く予定。
特に「ラブリー・ボーン」はピージャク久しぶりの新作で楽しみ~。


ウエダでした。
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