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先週観た映画(04/19~05/02)
2010.05.13 (Thu)
この16年間、今日まで「シンドラーのリスト」の予告編で気になる事があった。

それは予告編で使用されている曲。
アメリカ映画では、予告編のみ他の映画のサントラから曲を流用したり、
全く関係のない曲を使用する事はよくある事だ。

だが、この「シンドラーのリスト」予告編で使用されている曲は、
単調なメロディだが、重苦しいモノクロの映像にばっちりハマっていたので、頭から離れなかった。

当時、当然サントラに収録されているだろうと思ってCDショップで試聴したものの入ってない。
じゃあ、北米盤には入ってるのかと思い調べてみると曲目は日本盤と変わらない。
ヨーロッパ盤までは調べられなかったが、じゃあ、あの奇跡的にハマっていた曲はなんなんだ?
権利の関係で収録されなかったのか?(←これ結構よくある)

知ってる人は当たり前のように知っているであろう事を都市伝説化していたのだが、
何故かこのGW中にハッと思い出し、どこぞのブログやらIMDBを駆使して情報を発見。
16年を経て、やっと曲名が判明した。

「ドラキュラ」などのスコアを手掛けた事のあるヴォイチェフ・キラールの「出エジプト記」という曲だった。
「エクソドゥス(EXODUS)」の曲名でも知られているらしい。

で、Youtubeで検索するとフルヴァージョンがあっさりヒット。
なんと23分にもわたる超大作で、3つに分割されてアップされていた。

基本的に管弦楽だと思っていたのだが、これって声楽曲だったんですね。
ずーっと聴いていて「どこが声楽曲?」って思ってたのだが、
後半にめちゃくちゃ盛り上がるパートがあって、そこで声楽が(笑)

予告編では2分程度なので、全然分からなかったけど、23分だとはね。
映像の雰囲気とバッチリ合うパートを抜き出して使ったわけだ。

しかもドイツ占領下のポーランドから脱出するユダヤ人を描いた
「シンドラーのリスト」の予告編にこの曲を使用した理由も
「出エジプト記」を知るとすんなり理解できた。

しかし予告編を作ったスタッフは、よくこんな曲を見つけたもんだ。

モヤモヤがスッキリして良かった。
16年前だとこうはいかなかった。
インターネット万歳。

【シンドラーのリスト 予告編】


【Wojciech Kilar * Exodus (1981) per coro ed orchestra (1/3) 】



04/19
ナシ

04/20
ナシ

04/21
ナシ

04/22
ナシ

04/23
【未知との遭遇(1977)】
久しぶりに観たけど、
ファースト・コンタクトものというよりも、
すごく普遍的な家族の物語だという事に気付いた。

初期のスピルバーグ作品によく見られていた(意識していたかどうかは不明だが)「父親の愛情」に対する目線が泣ける。

ダグラス・トランブルによるフレアを瞬かせながら飛んでいくUFOの美しさといったら・・・。
最近のVFXでは、なんでこういうビジュアルを考えないんだろうか。

観賞後、町山さんの「映画の見方が分かる本」が無償に読みたくなって、読み直してみる。
町山さんによるスピルバーグの分析は素晴らしい。
綿密に調べた映画作家のバックグラウンドを丁寧に語ってくれる。
そのへんの映画批評なんか比べ物にならない。

読んだ後に、すぐ映画を観直したくなるのも、
町山さんのすごいところだ。

何度読んでも飽きる事がない名著だ。
結局、全部読み直してしまった。

04/24
【Uターン(1997)】
オリバー・ストーンの変わったサスペンス作品。
ジェニファー・ロペスがめちゃくちゃエロいのも良いのだが、
主人公を演じるショーン・ペンのボロボロぶりが楽しませてくれる。

主人公のペンが、車が故障して辿り着いた街で、
ジェイロ演じる美女を口説いてしまったばかりに、
愛憎劇に巻き込まれていく。

ザックリとしたストーリー展開なので、
サスペンス映画のくせに何の仕掛けも驚きも無いのだが、
ショーン・ペンを始め、ニック・ノルティやら
ビリー・ボブ・ソーントンやらジョン・ヴォイトやら、
やたらと脇役が豪華。

スコアを手掛けるのもエンニオ・モリコーネを起用しているので、
どう考えても超大作然としているのだが、
実は制作費1900万ドル(決して安くはないが・・・)と、意外に低予算。

で、出来た映画はヘンテコなサスペンスと。

さすが、オリバー・ストーン。
ある意味、天才だな。

04/25
ナシ

04/26
ナシ

04/27
ナシ

04/28
【世界で一番パパが好き!(2004)】
メジャーとインディーズの狭間にいる映画作家ケビン・スミスが撮ったホームドラマ。
家族の絆を描くベタな展開かと思いきや、シンプルな描写を細かく積み重ねて、
父と娘の関係を丁寧に描いている。

ひとくせある登場人物はケビン・スミス印だが、
ストーリー展開は珍しく正統路線。

妻に先立たれて、どうすれば分からない父親役の
ベン・アフレックが見せる繊細な演技は少し驚かせてくれる。
こいつ、やればできんじゃん!

娘役のラクエル・カストロも自然な演技で、なかなか良い。

俳優陣の健闘も虚しく、ラジー賞にノミネートされた本作だが、
デフォルトR指定であるはずのスミス作品を想像してみれば、
PG13どころか一般公開されて、ヌルい展開だったからだろうと推測。

恥ずかしい邦題はさておき、原題の「Jersey Girl」って
何だろうと思ってたのだが、エンドクレジットで
トム・ウェイツの「Jersey Girl」が流れて納得。
使われたのはスプリングスティーンのカバー版だったけど。

舞台がニュージャージーというだけでなく、
丁度、私生活でも子供を持ったスミスが、
娘への溢れる愛情を表現したかったわけだ。

私生活=作品。
映画作家としては正しいながれですな。

04/29
【ジェイ&サイレント・ボブ 帝国への逆襲 (2001)】
で、トンがってた頃のスミス作品「チェイシング・エイミー」を
観ようとしたのだが、VHSテープしか持ってなかったので、
仕方無く「ジェイ&サイレントボブ」を鑑賞。

何がいいとか悪いとか、自由に作りすぎていて、
少し金のかかった学生映画を観てる気分(笑)

でも、ちっとも退屈じゃないのが、スゴイ。

下ネタのオンパレードで、
主人公達のボンクラぶりが楽しめるのが良い。

観終わる頃には、内容を忘れているという正しいコメディ映画だ。

04/30
ナシ

05/01
【シャッターアイランド(2010)】
スコセッシ師匠の最新作。

最近はディカプリオとばかり組んでいる師匠だが、
デ・ニーロとはケンカでもしたのだろうか?

かつてはデ・ニーロが他の作品に出演するだけでも嫉妬したと言っていたのに・・・。

で、新作は、ストーリーはアレだけど、
撮影、編集、音楽とどれも昔のスコセッシのキレ味が戻っていた。

クローズアップショットを素早いカッティングで繋いでいくワザは
長年のコンビである名エディター、セルマ・スクーンメーカーの腕の見せ所だ。

ディカプリオを始め、ベン・キングスレー、マーク・ラファロの演技がとても良かった。
ディカプリオのソワソワ演技は徹底していて、観ているこっちまで情緒不安定になってしまいそう。

予告編でいわれていた「超吹替え版」とか「衝撃のラスト」とかは、まったくのデタラメ。
こういう宣伝手法は70~80年代っぽくて好きだけど、メジャー作品でやるなよって感じ。

ラストは賛否分かれるところだけど、オチの付け方はスコセッシらしい
アンチハリウッドテイストで好感が持てる。
ディカプリオの最後のセリフをどう捉えるかがキモだ。


【アリス・イン・ワンダーランド(2010)】
映画の日なので、2連チャンで鑑賞。
これは大失敗だった。
3D版を観てしまった・・・。

3Dメガネは若干改良されていて、新しく付いたストラップのおかげで装着感が良くなったのは○。
予測していなかったのは、ティム・バートンの世界を3Dで観るのは大変疲れるという事だ。

見た目も中身もイカれたキャラクターやサイケな色使いはまるで「チャーリーとチョコレート工場」。

それをずっと観てると結構しんどいのだ。

ストーリーも古典的な話なのでどうしても新鮮味が無いぶん、
ジョニー・デップが演じるマッドハッターなどのビジュアルをバートン色に染め上げている。
ただ、まともな人物には絶対に見えないので、どれだけ正しい事を言っていても信用できない(笑)

これは2D版の吹替えで、気楽に観ればよかったかも。

05/02
ナシ


久しぶりに1989年版の「パニッシャー」を観ようかと自宅ライブラリーを探したところ、 VHSしか無い事が発覚。ネットでDVDを探したのだが出てない・・・。
こういう80年代のB級作品をDVDをバンバン出してほしいけど、
儲からないから無理だろうな~。


ウエダ
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